自主練習というストイックなタイトルなのにこのページをご覧になっているあなたは生け花に相当熱心な方とお見受けします。
今回もお手軽なものから硬派なものまで効果的な練習法をご紹介します。
作品集を見る。
作品集や生け花雑誌を見るだけというのも以外に効果的です。
作品のイメージが頭に入っているだけで自分が生けるときの花は良い方向に形を変えていきます。
何もないところから生み出すのは難しくても既存の物の真似ならうまくできそうな気がするのと同じことです。
テキストを読む。
作品写真を見てイメージを高めた後は理論を学びましょう。
自由花であれば構成や発想の方法。
様式のある花であれば花材の使い方やその様式のルールと応用性をチェックしておくといざ生ける時にイメージと理論があなたを助けてくれます。
枝や茎をためる練習。
お稽古で切り捨ててしまう枝や茎を取っておいてタメる練習をしましょう。
練習方法としてはどこに力をかけたら折れやすいか、どの程度まで負荷をかけたら折れてしまうか、どこまで自由の効く花材なのかを手の感覚とともに学びましょう。
枝物の 切りだめ や 折りだめ をやったことが無い方はそちらを練習しておくのもおすすめです。
絵を描いてみる。
最初から作品や花の画像を詳細に描くのは非常にハードルが高いですよね。
そこで手軽な方法として
Step1:様式のある花であれば様式の型を覚えるためにまず花器を描いて枝の動きを線だけで描く。
Step2:それに慣れてきたら全体のバランスと比率が出来るだけ実物に近くなるように意識して描く。
Step3:枝の動きや花の向きなどの詳細を描いて線だけの絵に肉付けをする。
この方法のメリットは型がイメージしやすくなり正確な比率を目指すことでより精度が上がっていくことです。
描く題材も作品集に載っているような大先生の自分が好きな作品を選ぶと達人の比率が身に付きます。
(はじめのうちはStep1だけで完成にしておいて慣れてきたらゆっくりStepを進めてください。)
この他に手軽なものは葉の一部分や花びら一枚だけを描いてみるというのもおすすめです。
一部を描くことで花の形の詳細が理解できるようになっていきます。
一人で花を生けてみる。
THE自主練習とも言える一人で花を生けるですが、お稽古以外に花を買って生けるのは予算的にも負担になるので、お稽古で生けた花材をご自宅に帰ってから復習するために生けるのが基本になるかと思います。
復習のために生けた後に効果的な練習方法としては自由花であればお稽古で生けた花を自分なりに別のテーマや構成に生けかえることです。
最初は先生が居ないので上手くいかないかもしれませんが、自分自身で創意工夫する力が身に付きますので上手くいかなくても失敗だとは思わないようにしてください。
生け替える際は元の作品よりも少し小さな作品にする、一種類だけ花材を買い足すなどすると生けやすくなります。
まとめ
自主練習の効果的な方法をご紹介しました。
どういう意図で練習しているかということが今回の解説でご理解いただけたかと思いますので、自分に合った練習方法を選択していただければと思います。
今回の内容は以上となります。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
個人的には自主練習をしようという気持ち自体が素晴らしいと思いますので、お稽古の度に自主練習を必ずしなくてもサボりながらゆるゆると気が向いたら練習するだけで十分だと思っています。