池坊、小原流、未生流、古流、嵯峨御流などの型のある花(立花、生花、盛花、格花など)の初級~中級者向けの上達方法を解説していきます。
細かい技巧的な話ではなく、ちょっとした意識の改善で上達できることなので是非ご一読いただければと思います。
一番大切なこと
初心者の方は様式の型の形を追うことで精一杯になりがちだと思いますが、上達するために一番大事な基本は
その型の形は何を現そうとしていますか?
ということです。
形だけを漠然と追うのではなく、どうしてその形をしているのかと言う理由にまで深く掘り下げて それを理解したうえで改めてお稽古を重ねるとこれまでとは違ったものが見えてきます。
より深く理解する
もう少し踏み込んで考えると同じ様式の中にもいくつかの種類があると思います。
その種類ごとに表現しているものが異なる場合があるので、そこを理解すると生け方が漠然とせず種類ごとに表現の差別化ができメリハリがつくようになっていきます。
ルールを学び逆手に取る
伝統の花や生け方の決まった特別な花が各流派にあると思います。
そのルールは大きく分けて二種類に分類されます。
◇このように生けてください。
◇このようにしてはいけません。
というように「して欲しいことと、してはいけないこと」の二種類がルールとして存在するかと思います。
この場合
して欲しいことからはその流派が何を大事にしているかを学び
してはいけないことからはその種類の花を生ける時に邪魔になること=その表現を台無しにしてしまうことを学びましょう。
特別な扱いをする花からは流派のこだわりを学ぶことができるので流派が何を大事にしているかをより明確に知ることができ、表現を台無しにしてしまうことを知ることで その型の中でどの部分を大事にしているかが分かるようになります。
まとめ
様式の表現意図を知ることで生ける花のイメージが明確になりクオリティも上がり生けやすくもなると言う話でした。
ちょっとした意識改善ですが、上達することに効果的に貢献できると思いますので試していただけましたら幸いです。