華道家の私が厳選した最初に花用のハサミを買うならこれ!という、おすすめの花バサミを紹介します。
経験が無くても使える
まず今回、花バサミ デビューする方の対象条件は、習い事とかはしてないけど日常的に切り花を飾るという方に向けての記事です。
なぜ、そこまで対象者を厳選するかというと、習い事になるとハサミのタイプによってクセが有ったり説明が詳細になりすぎてしまうため超初心者向けではなくなってしまいます。
そして今回の記事で、おすすめするものは全て取り回しが良く扱いやすい物と言う部分に注目して厳選しました。
まずは一押し
こちらのアルス ファミリーデラックスは、花バサミとしては見慣れない形をしているかと思いますが、扱いやすさで言ったら一番だと思います。
優れているところを5つ紹介します。
- ハサミの開閉にはバネが付いているので勝手に開いてくれる
- バネの間に衝撃吸収クッションが付いているので切ったときの衝撃を やわらげてくれる
- 使われている鋼は高炭素刃物鋼をハードクロムメッキで仕上げているので、私も使っていますが、かなり錆びにくい。
- 使用しないときは不意に刃が開かないようにグリップの後ろ側に簡単に操作できるストッパーが付いている
- グリップの開閉幅をプラスドライバーで操作できる調整ピンが付いていて「開き大」と「開き小」の二段階で調整できる(初期設定は開き大ですが、成人男性にしては手が小さめな私でも普通に使えてるので面倒だったら調整の必要は無いかもです)。
公式サイトに明記されている切断可能目安も生木で直径9mmまで切れると書いてあるので、趣味のフラワーライフで使うには十分だと思います。
この後に紹介する2つのハサミよりも縦に一直線な形なので、その分コンパクトで場所を取らないのも魅力です。
カラーバリエーション
ホワイト、イエロー、ピンク、グリーン、ヴァイオレットの5色となっています。
※購入前の注意点、ファミリーデラックスのシリーズに通常のファミリーデラックスよりも刃が長い「ロングファミリーデラックス」という商品が有ります。
同じメーカーさんが出している物ですが、ロングの方は刃が長い分 若干力が逃げやすいです。
ふらいけの一押しは通常のファミリーデラックスの方ですので購入の際は、お気を付けください。
花屋さんと同じものが使いたい
ハンドクリエーションシリーズのこちらのタイプは花屋さんに未経験で入社したら、まず渡されるだろうと思われるぐらい花屋さんが、よく使っているハサミです。
私も10年以上前にアルバイトで花屋さんに入社した時に一番最初に支給されたのが、このハサミです。
優れているところを3つ紹介します。
- 文房具のハサミのような感覚で使えるから扱いやすい。
- 鋼の部分がフッ素樹脂加工で錆びにくい
- 刃がボロボロになっても、なぜか切れるぐらい しっかりした作り
花バサミは文房具のハサミのようには使えないクセのあるものも有るので、購入には注意が必要ですが、そういった点ではハンドクリエーションは扱いやすく安心して使っていただけると思います。
私が花屋さん時代の話になりますが、同僚が刃がボロボロの このハサミを使っていて三年ほど研がずに使っていると言っていました。
私としては新しいのに変えればいいのにと思いましたが、なぜかちゃんと切れていたので、切れ味が多少悪くても切るということが出来るぐらいにはハサミの両刃を固定しているボタンのような形をした部分(カシメと言います)が丈夫に出来ているんだと思います。
ケガをしにくい大きなグリップと、しっかりとしたカシメがハンドクリエーション最大の魅力です。
カラーバリエーションも豊富な11色で期間限定色なども含めると色の数は、もっと増えるかと思います。
花バサミで期間限定色という売り方をしている製品は、あまり無いので、そういったところもハンドクリエーションの面白い部分です。
ワンランク上のが欲しい
ハンドクリエーションと同じタイプで、もう少し良いのが欲しいという方はこちらがおすすめ。
優れいてるところを3つ紹介します。
- 人間工学に基づいたデザイン
- 高炭素刃物鋼をフッ素樹脂加工しているので錆びにくい
- ソフトグリップ
ハンドクリエーションよりも優れている部分で一番、私が伝えたいのがソフトグリップなところ、硬さは有るけど少し柔らかい素材で出来ているので、切ったときの衝撃が硬いグリップよりも手に響かず切っていて疲れにくいので、より扱いやすいです。
カラーバリエーション
黒とピンクの二種類。
バリエーションが少ないのがプロが使う業務用っぽくて良いですよね
おすすめに至った経緯
私もこのハサミは正直なところ数回しか使ったことが無いのですが、おすすめに至った経緯は日本でも有名なフラワーデザインコンテストの全国大会に出場するぐらい腕利きのフラワーデザイナーの方が使っているのを見て、私も使ってみたところ「たしかにハンドクリエーションよりも当たりが柔らかく疲れにくい」と感じました。
その後、企業様から社内で使用するのに扱いやすい花バサミを教えて欲しいと御相談をいただいたのでフルールをご紹介したところ扱いやすく切れ味も良いとの反応をいただいたので今回厳選3本の中に含めさせていただきました。
後半2つは要注意?
習い事はせず趣味で楽しむ範囲なので特に問題は無いと思いますが、ハンドクリエーションとフルールの形は古流鋏(こりゅうばさみ)や大久保鋏(おおくぼばさみ)と呼ばれている花バサミに形が似ています。
似ているとマズイ点がありまして、長時間使用すると薬指や中指の外側がグリップの内側と擦れて指に痛みが出る可能性があるところです。
手の形や握り方によるものなので、全く痛みが出ない方も、もちろんいらっしゃいます。
ただし、ここでいう長時間は花屋さんのように朝から夕方まで花バサミを使用することを言いますので、趣味で楽しむという方は気にせずに使用して大丈夫では無いかなと思います。
こちらの記事で詳しく解説しているので、気になる方はご参考になさってください。↓
まとめ
説明不要ふらいけの一押し↓
花屋さんと同じものが使いたい方は↓
花屋さんの中でもワンランク上が良い方は↓
色々と深めに説明させていただきましたが、この3本の中なら形が好きだったり色が可愛いからという理由で決めるのは全然ありだと思います。
いつも私がおすすめの花バサミを紹介する時にお伝えすることは利便性に関係なく自分が使っていてテンションが上がるハサミが一番良いということです。
分からない部分が有ったらコメントいただけましたら返信スピードは保証できませんが、返答させていただきたいと思っています。
この記事が、あなたの花のある暮らしの一助になれましたら幸いです。
ご覧になっていただき、ありがとうございました。