はじめに
※本記事はアフィリエイト広告を利用しています。
今回は、お花の撮影用に買った中古の一枚板のセンターテーブルを蘇らせたいと思います。
こちらの中古で買った輪ジミやボールペンの跡が残っているテーブルが、どのようにリメイクされるか
詳しいやり方も解説していますが、過程だけサクッとご覧になりたい方は目次を作ってあるので、そちらをご利用ください。
中古一枚板のテーブルを再塗装しようと思ったきっかけ
お花を飾るうえで無垢材の一枚板の雰囲気はとても良く合うのですが、無垢材のテーブルは新品で買うと価格が驚くほど高いです。
なので、ネットで傷や汚れの状態は気にせずに形と価格だけで選んでから、リメイクするという方法にしようと決めました。
オスモカウンタートップオイルを選んだ理由
オスモカウンタートップオイルを検索してたどり着いた方が多いかと思うので先に理由を書いておきます。
アルコールでテーブルを拭ける
他の油でオイルフィニッシュをすると、油が溶けてしまうので基本的にはアルコールは使えなくなりますが、オスモオイルは問題なく使用できます。
撥水性や耐久性が他の油に比べてよい
私が調べたところ他の油よりも耐水性や耐久性が高い傾向にあるようです。
仕上げたテーブルに水を乗せると玉のように弾くので輪じみなどもできにくくなります。
重ね塗りする際のヤスリがけが不要。
他のオイルではオイルを重ね塗りする際にヤスリをその都度かける必要があるようですが、オスモカウンタートップオイルはヤスリ掛け不要で塗り重ねることができます。
※1番最初に塗る時だけヤスリ掛けが必要です。
香りに癖が少ない
溶剤や他の自然由来の油に比べると香りが優しいという評判を見て購入を決めました。
実際には弱めな工業製品的な香りがするものの、とても嫌悪感を抱く香りかというと、そうでもない香りなので溶剤系の香りに比べたらかなりマイルドな香りです。
室内で作業すると、その部屋いっぱいに、その香りが広がるぐらいには強めな香りですので使用していれば、そのうち無くなるとは思いますが、ご家族の居る方は了解を取ってから塗装作業を行うと安心かと思います。
材料と道具
一枚板テーブル
これが無くては始まりません。
雑巾(7枚程度)
オイルを塗りこむ際に使います。
枚数はオイルを塗りこむたびに捨てるので5枚とヤスリ掛けした際にテーブルを拭いたりするので1~2枚で合計7枚。
百円均一の物で十分、私が使ったのはダイソーで買った3枚100円の物。
割りばし(捨ててしまっても良い棒)5本
カウンタートップオイルを塗る際に油をかき混ぜるのに使います。
雑巾と同じで重ね塗りする度に捨ててしまうので5本必要です。
手袋(ゴムやビニール製のもの)
オイルを塗る時に手を保護するのに使います。
手に付くと落とすのが大変そうなので、軍手など布製の物ではなく、水を通さない素材の物の方が良いです。
ドラッグストアや百円均一で売ってるもので十分です。
手袋に付いた油が固まったりすると面倒なので、私は薄手の使い捨ての手袋を使用し、塗り重ねるたびに新しいものを使いました。
養生用ゴミ袋もしくはビニールシートなど
ヤスリ掛けや塗装の際の床の養生用です。
広い方が良いので今回は70リットルのゴミ袋をハサミでカットして半分に開いて2枚使いました。
ビニールシートも良いのですが、再利用の際の片付けが面倒なのとゴミにしても、かさ張るのでビニール袋を開くのがおすすめです。
開き方は縦か横に伸ばしたい方の一辺を残して本のような形になるように切るとビニール袋が2倍のサイズのビニールシートになります。
サンドペーパーとサンドスポンジブロック
サンダーなどの電気工具が無いので、人力のヤスリ掛けです。
※注意点としては室内で行うと一部屋中が木くずだらけになるので、ご注意を…片付け大変でした…
番手は私の場合、汚れや傷が深かったので#60から使いました。
#60
↓
#80
↓
#120
↓
#180
↓
#240
の順番に使います。
番号が少ない方が荒いので、この場合60が粗目で240が細目になります。
#60はかなり粗目で傷が残りやすいので、テーブルの汚れがひどくない場合は#120あたりから始めても良いかと思います。
購入枚数はテーブルのサイズにもよりますが、粗目のヤスリの方が目が詰まりにくいので耐久力が有り、細目のほうが目が詰まりやすく耐久力も無いので、粗目は少なく細目は多めに買っておいた方が良いでしょう。
今回リメイクするテーブルのサイズは大体70㎝×70㎝なので、全種類5枚ほど買いましたが、実際には3~4枚ほどで足りました。
布製や耐水のサンドペーパーも有りますが、今回は機能的に必要ないので普通のサンドペーパーで十分です。
サンドスポンジブロックはサンダーなどの道具が無い場合にテーブル面を平らにヤスリ掛けしたい時におすすめです。
スポンジ自体にもヤスリの機能が付いていてサンドペーパーをその分省く事が出来るので購入枚数にも、それを考慮に入れてください。
スポンジと言っても硬さが有るのでテーブル面を平らにヤスリ掛けできます。
ヤスリ掛けする道具をサンドペーパーではなくサンドスポンジブロックで揃えてしまっても良いのですが、1つ300円ほどでヤスリの目も詰まるので、サンドスポンジブロックを1つ買って、スポンジブロックに合わせてヤスリを切ってスポンジブロックとサンドペーパーを持ってサンドペーパー側でヤスリ掛けするのが、一番経済的です。
私が使った物は、調べたところ
こちらのノートンさんのサンドスポンジブロックでした。
他の物を使ったことは無いですが、硬さと握りやすさは使っていて不便に感じませんでした。
汚れても良い服装とマスクやタオル、メガネなど
テーブルをヤスリ掛けすると木くずだらけになります。
木くずが髪の毛に付くのが嫌な人はタオルなどで覆ってください。
マスクもした方が良いです。
私は無かったので普通のマスクを着用しましたが、途中咳き込んだり終わってから喉が痛かったりしたので、準備できるようであれば防塵マスクがあると良いです。
メガネは周りが覆われた安全保護メガネがあると安心です。
私は持ってなかったので使っていませんでしたが、何度か眼が痛くなりました。
オスモ カウンタートップオイル#3058 ツヤ消し
カウンタートップオイルの種類は五分ツヤ、三分ツヤ、ツヤ消しが有ります。
五分ツヤが一番ツヤが有り、ツヤ消しは文字通りツヤが無く、三分ツヤがその中間といったところでしょうか
今回は撮影する時にテーブルがテカると嫌なのでツヤ消しを選びました。
後で写真を載せますがツヤ消しと言っても、オイルのツヤは有るので一切ツヤが無い訳ではありません。
木の質感や温かみをより自然な形で楽しみたい方にはツヤ消しおすすめです。
DIYリメイク開始
届いたテーブルはこんな感じです
床は既にビニールシートで養生済みです。
見た感じ綺麗ですが、近づいて見ると輪じみやボールペンで書いたような跡があります。
サンディング(ヤスリ掛け)
先程のサンドペーパーの紹介の時に書いた通りに粗目から細目の順番に全体をヤスリ掛けします。
粗目から細目に向かってヤスリを掛けていくことを「研磨」と言い、質感がサラサラになってツヤが出てきます。
宝石がキラキラしているのも原石を研磨して傷を小さくしていくことで輝きが生まれているからです。
全体をサンディングし、硬く絞った雑巾で木くずを拭き取り何も塗られていない木の状態になり下地処理が終わりました。
写真だと分かりにくいですが、右側の前後の角に不思議なキラキラした模様が出てきました。
古材の良さも残したかったので目立たないぐらいの傷や凹み汚れは残してあります。
ちなみにですが、この一枚板のテーブルは中古で買ったので木の種類が分かっていません。
詳しい方がいらっしゃいましたら、インスタかXのDMで教えていただけると嬉しいです。
サンディングの注意点
サンディングが終わった私が、また次に同じ作業をする場合はこうした方がよかったと思った事を書いておきます。
汚れが取れなかったらサンドペーパーの番手を変える
最初は#60は用意せずに#120から始めていましたが、2時間ほどヤスリを掛けても一向に汚れが取れず痺れを切らしてホームセンターで#60を購入し、使用したところ、あっという間に終わったので苦労しないためにも汚れが取れなかったら番手を変えましょう。
ただし#60は傷が残りやすいので、その点はご留意いただき、いくら汚れが取れないからといっても#60以下の番手は使わない方が良いと思います。
サンドペーパーの目が詰まったらすぐに替える
目が詰まったサンドペーパーでヤスリ掛けをしても効率が悪く、最悪な場合は紙で撫でているだけになってしまうので意味が有りません。
なので目が詰まったら、すぐに取り替えましょう
側面は優し目にヤスリ掛けした方が良い
側面の部分は木の皮が残ったような状態に、わざとなっていましたので#60番は使わずに#120番から軽めに優しくヤスリ掛けをするべきだったと思います。
少しではありますが削り過ぎて木の皮が無くなってしまった部分が有ったので、もし同じことをする方は気を付けてください。
裏面はそんなに一生懸命しなくてもいい
裏も特に汚れなど無かったのですが、私は#60から一生懸命ヤスリ掛けを行いましたので、よくよく考えれば裏は殆ど見えないので、#240一回でも良かったなと思います。
ヤスリ掛けは室内ではやらない方が良い
道具紹介のところでも書きましたが、室内で行うと一部屋中が木くずだらけになります。
作業していた場所とは正反対の窓側のポールを指で、なぞると木くずが指に付いた時には冷や汗が…
もし、ご自宅で行う場合はサンダーなど木くずの吸引機能が付いている電気工具を利用するとしても、ビニールシートなどで作業する場所を一面壁のようにして天井から覆った方が作業後に後悔せずに済みます。
サンダーの吸引機能も限界が有るので養生は必須です。
私としては御庭か、敷地のオーナー様に許可をいただいた状態で外で行うのが一番だと思います。
塗装(オイルフィニッシュ)
下地処理が終わったのでオスモカウンタートップオイルで塗装していきます。
塗料ではなく油で仕上げていくことをオイルフィニッシュと言います。
違いが分かるように半分だけ塗ってみました。
↑半分塗りの天板のアップです
私もオイルのツヤと色を選ぶのに色々と画像を探して苦労したので、オスモオイルの購入を検討中の方の参考になったら嬉しいです。
このあと乾燥させて塗り重ねていくと風合いも、かなり変わったので、この後の写真もご参考になさっていただければ幸いです。
塗装の注意点と塗り方
まずは油をよく混ぜる
カウンタートップオイルの缶のフタが閉まっていることを確認したら缶を上下逆さまにして上下に振ります。
缶の底に成分が沈殿している可能性が有るので、まず大まかにミックス。
その後、缶を空けて割り箸など捨ててしまっても大丈夫な棒を缶に入れて底から、すくうように混ぜます。
これで油の準備は完了です。
丁度いい塩梅で薄めに塗る
塗料全般そうですが、厚めに塗って良いことはあまりありません。
カウンタートップオイルの場合は厚めに塗ると乾きが遅くなったり油が浮いたまま固まってダマになったりしてしまうようです。
かと言って薄すぎるのも問題かと思いますので、程よく塗れてる感はあっても私の場合は大丈夫でした。
塗り方としては
①塗料を少量ずつ雑巾に塗って天板の半分まで刷り込む
②半分まで刷り込んだら先に側面を塗る
③側面で余分な塗料が出たら天板の塗れていない半分のところに塗る
④天板を塗る
⑤裏側を塗る
⑥全体が塗れているか確認
⑦テーブルの角や縁は油が残っていることが多いので、雑巾の塗料が付いていない面で軽めに拭き取る(撫でる程度)。
⑧最終確認
⑥で丁度良く全体が塗れているか確認する方法としては自分が動くとテーブルの光の反射も動きます。
その時に、テーブルに油が点々と浮いているのが見えます。
そこは塗り過ぎになっている可能性があるので、雑巾の塗料が付いてない部分で軽く拭き取ります(撫でる程度)
塗り方に関してはこちらの動画を参考にしましたので、動画も合わせてご覧いただくと分かりやすいと思います。
塗った後に火事の危険が有ります。
不安になってしまうような見出しになってしまいましたが、とても重要なことなので、お伝えします。
油を塗った後の雑巾などは油が乾いた時に熱を持って自然発火する可能性があるので必ず水に浸してから捨ててください。
捨てなくても、そのまま油が付いた状態で放置はしないでください。
カウンタートップオイルのパッケージにも書いてあるので放置することは無いと思いますが、念のため御注意いただければと思います。
私は雑巾や油を混ぜるときに使う割り箸やビニールの手袋など使った物をビニール袋にまとめて入れて水で、たっぷり浸してからビニール袋を縛って捨てました。
こんな感じです↓
これなら発火する恐れが無いので安心です。
1度目終了
何も塗っていないときとは、だいぶ印象が変わりました。
研磨したときに出てきた不思議な模様も、よりキラキラになりました。
仕上げ(重ね塗り)
オスモカウンタートップオイルは塗り終わってから8時間経過すると重ね塗りすることができます。
塗っては8時間乾かしを5回繰り返しました。
しかしオスモカラーの説明では2度塗りで良いと書いてあります。
なぜ5回塗るかの理由は塗り方の注意点に貼ってある動画で詳しく説明されていますので、そちらをご覧になっていただくと分かりやすいですが、簡単に説明すると耐久性が向上します。
そんなわけで5回塗り終わって完成したテーブルがこちらです。
前
前方側面
天板
後ろ側
完成品を見ても違いが分かりにくいと思いますので、リメイク前の状態と比較していきたいと思います。
色合い比較
色合いを比較するにあたっての条件ですが、
- 照明は同じ条件で撮影。
- その後、同じ画像編集ソフトでオートで編集。
- 画像編集の際のノイズの除去も同じ数値を使用。
この条件で比較していきますが、間に編集ソフトのオート編集が入っているので、とても精密な比較はできませんが、実際に私が肉眼で見た時の雰囲気には、かなり近い写真が出来ました。
まずは一度塗りの直後とリメイク後
無理やり画像編集ソフトでテーブルの形を合わせているので、ちょっと変ですが色や質感の雰囲気は分かりやすいかと思います。
【塗装(オイルフィニッシュ)】の項目の時に塗り重ねると雰囲気が変わるという話をしましたが、意外にもオイルが乾くと色味が、かなり薄くなりました。
色味が薄くなったので、無塗装の状態と比較してみましょう
このように見るとかなり無塗装に近くは有りますが、ほんのり色が付く、ぐらいでしょうか
人間でいうところの血色が良くなったって感じですね
次は届いた時との比較です。
分かりにくいので天板のみの比較画像も作りました。
リメイク後の方が、天板のシミや汚れが取れて無垢の木の質感にかなり近づいたように感じます。
写真には写せませんでしたが、実際に見ると木目に沿ってテカリの無いツヤのような部分がところどころに表出してきたので、強めの照明などを当てて撮影すると良い感じになりそうです。
オスモ カウンタートップオイル使用後に気付いたこと
テーブルが完成してから1週間ほど経ちましたので、気付いたことを書いていきます。
香りが結構 残る
油の香りは一週間しても1室全体に漂うぐらいはしています。
その部屋にずっと居ると慣れますが入室する時には香りが、まだ残ってるのは感じます。
香りは表現が難しいですが、ヒノキの香りと昆布だしの香りを足したような香りを弱めにしたような香りです。
とても嫌な香りでは無いですが、その香りが弱めに残っています。
塗りたての頃は、かなり強く香っていたのが1週間して段々と弱まってきているので、一ヶ月もすると無くなるのかなと予想します。
オイルをテーブルに塗る時はそんなに神経質にならなくて良い
塗装の際に厚塗りになってはならないと、かなり均一に塗るようにしていたのですが、振り返れば後でいくらでも塗り重ね出来るので、そこまでしっかり均一に塗ろうとしなくても大丈夫かなと思いました。
手触りサラサラ
塗装の途中の2~3回塗りが終わった辺りで木肌を触ってみると、少し手に引っかかるような感じが有ったのですが、養生が大変なので細目のヤスリを掛けたりせずに、そのまま塗り重ねました。
5回塗り終わって完成して触ってみると、かなりサラサラで心地いい手触りになっていたのには驚きました。
ツヤ消しの風合いはどう?
今回はツヤ消しで塗装したのですが、風合いとしては、かなり木が持つ本来の質感に近く、テカるような光の反射はほとんどないと思います。
塗装前後の色味も【色合い比較】の項目を見てもらえば分かるように血色が少し良くなった木肌と言った感じで、木が持つ本来の質感を楽しみながら、シミなどの汚れを防ぎたい方におすすめできます。
逆にテカリが欲しい方は5分ツヤもしくは3分ツヤの方が良いと思います。
まとめ
今回はDIYリメイク初挑戦の華道家の私が、どのオイルが良いか、どのようにして作業をすれば上手くいくかなど、調べに調べまくった情報をシェアさせていただきました。
また、オスモカウンタートップオイルを使ったテーブルの経年変化などが気になる方は私のYouTubeやInstagram、XなどのSNSを見ていただくと、このテーブルが花と共に部分的に出てくると思いますので、そちらも参考になさっていただければと存じます。
ここまでご覧になっていただき、ありがとうございます。