華道家ふらいけ

前回の記事で空海を手軽に知る方法で予習してから博物館に向かった筆者でしたが…

前回の記事▼
空海入門・展覧会やイベント初心者向け予習方法

スピリチュアル要素強すぎないか…

展覧会を鑑賞した後に思ったのが立て付けとしてのスピリチュアル要素が強すぎて、これは良い教えがあっても誤解されてしまうのではないかということでした

誤解を解きたい

最近、空海の事を学び始めた筆者ではありますが、真言密教の内部の人間ではないからこそ見える、この部分はおそらくこういう解釈をしてほしくてスピリチュアルっぽくなってしまっているという事をこれからご紹介していきます。

最近、展覧会を見た方や密教徒の方、空海好きだよって方が見たら一緒に楽しめる記事になっているかと思います。

ちなみに筆者は密教徒ではありません。

大日如来について

曼荼羅(まんだら)という仏様が沢山集まっている絵の真ん中もしくは上部の辺りにいる大日如来(だいにちにょらい)という仏様。

この仏様を簡単に説明すると、この大日如来から全ての物事や生命が始まっていると伝えられています。

既にファンタジーの話か?という感じがする方もいらっしゃると思うのですが…

「仏様」という部分を外して見ると非常にシンプルでビッグバンのような最初に起こったエネルギーを仏教的に分かりやすくするために仏様の絵にして階層構造にしたのが曼荼羅なのでしょう

最近の科学の研究では人間が猿から進化するには「サムシンググレート」という偉大なる何かが居ない限り進化の構造として猿から人への進化は無理があるのではないかと言われているそうです。

そういったことを踏まえると最近では科学でもこういったことが言われているので非常に理に適っている事象を仏様という存在にして表現したものが大日如来というものなのではないかという結論です。

空海が凄すぎる

幼少期は神童のような優秀さで、唐の国に渡ってから密教の奥義を僅か3か月で収めて唐から2年で帰ってきてしまうという逸話。

天才なんだな、こんな人ほんとに居たの?

という気持ちが湧いてきてしまうほどの人物ですが…

相当の努力家

もちろん生まれながらにして才覚溢れる人間だったとは思いますが

空海の母型の叔父が阿刀 大足(あとの おおたり)という学者でエリート貴族、後に桓武天皇(かんむてんのう)の皇子(おうじ[息子のこと])の伊予親王(いよしんのう)の教育係になる人物です。

その阿刀 大足から勉学を教わっていたのではないかと言われています。

玉磨かざれば光なしと言うぐらいですから、空海の逸話も努力によって支えられていた事でしょう。

密教法具と儀式

さすがにこれはスピリチュアルです。と言わざるを得ない感じもありますが説明付けは意外とシンプルで科学が無かった時代に、なんとか気持ちだけで人を救いたかったという心の現れだと思います。

我々が現代で当たり前に知っている病気の原因や自然界の仕組みを知るすべが無いので、そういった問題をなんとか解消するために編み出した道具や式法なのでしょう

このように話すと「では現代で行っている祈りの儀式は意味が無いと筆者は思っているのではないか?」と思われる方がいらっしゃるかと思いますので

念のため説明しておきますと、全く意味が無いとは思っていませんし、むしろ素敵なことだと思っています。

密教の儀式に後七日御修法(ごしちにちみしほ)というものがあります。

これは毎年1月8日から14日までの七日間、毎日2時間をかけて密教の高僧が集まって天皇陛下の安穏と鎮護国家(ちんごこっか)や五穀豊穣そして生きとし生けるものの幸せを願うという儀式です。

一生懸命修行をされた方が沢山集まって場所や道具を準備して七日間、毎日2時間もかけて幸せを願う

こういった行いに意味が無いとは私は全く思いません。
むしろ人間が子供のころに感じる純粋な願いのような美しいものなのではないでしょうか

一貫した願い

空海を学ぶために物語を拝見し博物館に行き密教の秘仏を拝見した筆者が感じたのは空海を含めた真言密教という人々は

とにかく人を救いたい

その一心で行動してきた人たちなのだなということを感じました。

曼荼羅や大日如来は言葉だけで分からない者にもなんとか伝えたいから

仏の姿を形式化した説明書(白描図像[はくびょうずぞう])や経典の数々は最初の教えとズレた事が伝わって人々が迷わないようにと膨大な量の筆跡の後。

空海の努力も人々を救い導くため

法具や儀式は生きとし生けるものの幸せを願うために

最初は密教と言う字の雰囲気だけで、なんか怪しいという筆者の誤解も無事に解けて、皆様の密教に対する誤解も解けていましたら幸いです。

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この記事を書かせていただきました。 華道家をしている「ふらいけ」と申します。